4月12日(日)

遊ちゃんが出る時間に起きて、まだまだ寝ていたいのだが眠気が遠のき、試しに逆向きになって寝てみよう、というところで足のところに頭を、枕のほうに足を置いてみると、眠れた。眠れて、ぐっすりと眠れて、起きると12時半とかで、今週は短めの睡眠時間の日が多かったように思うし、そうじゃないようにも思うが、でも多分そうだったのだろう、昼番昼番調停撮影だったからきっとそうだ、だからたっぷり寝られてよかった。起きて、遊ちゃんは今日は日記祭だった。僕は今日もアイスコーヒーで、淹れるとタスクをじっと見つめ、何かのSDKの固定と、AmazonのあたらしいAPIへの切り替え、これまで開発タスクがなんとなく詰まるように感じていた最後の砦たちという、それらを片付けることにして、SDKの固定のやつは一行の話で、AmazonのやつはPAAPIからCreators APIというやつに移行するという話で、調べてみるとそこそこ触る箇所は多く、パスカルケースからキャメルケースへ、とかだった。パスカルケースというのは最初が大文字の書き方でキャメルケースは最初が小文字の書き方で、スネークケースはアンダースコアで単語をつなげる書き方で、ケバブケースというハイフンでつなぐ書き方もあるそうだ。これも楽天のときと同じように慎重に動作確認をして、それからデプロイして、また今日もデプロイをしたわけだ。 それでデプロイをすると、再び動作確認をして、Amazonの検索なのでAmazonじゃないとヒットしづらい本で検索してみる必要があり、そのときに水声社というのは適切な存在という感じがあって、「ホセ・ドノソ」で検索をしたところ『閉ざされた扉』という

ここまで書くと、その本の色について書いた記憶が浮上して、その本の色について書く場所なんて日記ぐらいしかないだろうと思い、日記内で「閉ざされた」と検索をすると上に出てきて、土曜日と同じことを書いていたことにやっと気がついた。すると日曜日は、何をしていたのだろうか?

ひとつはっきりと覚えているのは映像の編集をやったことで、AdobeのPremiereをインストールし、クロちゃんに教わりながら、まったく初めてのPremiereを使い、動画ファイルを配置し、切り、ワープスタビライザーを適用し、Lightroomとかと同じように色味や明るさの調整をして、お尻にカラーマットを敷いて、ロゴの静止画も置いて、クロスディゾルブでぼやっと移らせて、最後に『music for fuzkue』を置いて、何度も何度も細かい調整を繰り返しながら30秒の映像をつくっていったことで、お店というものもそうだが、映像もそういうものなのか、音が乗った瞬間に命が吹き込まれる感じがあって、感動した。 撮った素材は全部で10分くらいはあったが、しかし最初に撮った『幻のアフリカ』のやつ以外はなかなか使えそうになく、やってみてわかったが、めくってからの余韻の10秒とかが必要で、撮ったとき、めくると僕は何度だって心動かされて、そこでカメラをぐらっと動かしてしまう、耐える必要があったところで、終わりにしてしまう、それを繰り返していたみたいで、だから使えない素材ばかりになった。延ばしようはないか、それこそAIとかで延ばすこともできるのではないか、あるいは最後の数コマを極端に遅い再生にして、とか、静止画を置いてそれを引き伸ばして、とかも思ったが、遅くするやつは遅くするやつとワープスタビライザーを同時に適用させられないというエラーでダメで、ワープスタビライザーは手ブレを補正してくれるもので、それを適用すると画面が少しトリミングされる、だから途中までワープスタビライザーあり、最後はなし、というわけにはいかなかったし、静止画も全然ダメで、手持ちの映像というのは思った以上に、動いているもので、むしろそのなだらかな移動に呼吸があるような感じもあって、最後のAIによる延伸は試し方がわからなかったのでやっていない。その中でも『ボヴァリー夫人』でどうにか20秒使えるところはあったので、だからふたつの映像をこしらえて、帰ってきた遊ちゃんに見せた。感心してもらえたのでよかった。 これはしかし、やはり、素晴らしい読書のイメージ映像で、やっぱりこれは、ゆっくりと、めくられるページは、そこに流れる時間は、マジカルで、このシリーズをいくつもつくってみたい気持ちになる。 怖くないよ、という振舞いをこれまでのフヅクエのSNSではしてきたしそれは意図のあるものだったが、そこから脱却して、憧れられるもの、ここに行きたい、ここで過ごしたい、と思ってもらえるフィードにしていきたい、というのが今の気持ち。

それにしてもPremiereである。またひとつ、あたらしい道具を知ったというか、あたらしい経験をした。

夜、バイク、風呂。リーズの試合の残りを見て、延長線でも決着がつかず、PK戦でリーズが勝って激闘で、ものすごく面白い試合だった。ものすごく面白い試合だったし、岩政さんの解説はすごく好みで、一緒に何度も笑うみたいな感じがあった。岩政さんは前も、この人はおいしいものを食べているときみたいに話す人だと思って好感があったが、今日もそうで、誰よりも楽しそうで、聞いていて幸せになる解説だった。それがバイクの時間で、風呂の時間はリヴァプールの試合の続きで、夕飯は今日もオーブン焼きにすることにして、今日は鶏肉、キャベツ、玉ねぎ、人参、ピーマン、カブ、ズッキーニ、小松菜だった。昨日おいしかったから今日も、というオーブン焼きで、今日もおいしかった。食べながらはリヴァプールではなく今夜のトッテナムとサンダーランドの試合を見て、ずいぶんあっちこっちやりながら見るものだったが、トッテナムの試合は大注目だったので早く見たかった。名門、降格なるか、というところでの大注目で、監督がまた変わって今日からデ・ゼルビで、数年ぶりに見たデ・ゼルビは以前よりも、どこか寂しそうな顔をしているように見えた。

今日も寝るまでは引き続きの『アブサロム、アブサロム!』で、次に読むのが『響きと怒り』でそれは今は初台にあるので、ということもあるけれど、もうしばらく『アブサロム、アブサロム!』をもぐもぐとしてみたい気持ちがあるのも本当だった。なんにもわからないままゴクンと飲み込んでいたものを、もっとゆっくり、もう少し噛んでみる感じ。今日は終わりの数ページを読んで、それから下巻の頭に戻って、夜の下宿の部屋で、そうか、シュリーヴは上裸で座っていて、そうか、この人たちにはひと晩だったんだ、と思って、この人たちは延々と話し続けて一夜で300ページ分くらい話し続けていたわけだった。