2月3日(火)

午前、ミーティング、ミーティング、ミーティング。遊ちゃんが恵方巻を置いていってくれた。コンパスのアプリを開いて南南東に向いて、『Number』も南南東に向けて、それでペドリの記事とメッシの記事とエムバペの記事を読みながら黙々と食べて、何が入っているのかよくわからなかったけれど具のひとつずつが丁寧につくられている感じはあって、なんだかわからないがおいしい、と思いながら黙々と食べて、食べ終えると急激に眠くなって、今日は気持ちがなんだか淀んでいる、入団して昼寝をした。

起きてもあまりさっぱりした感じはなく、タスクがあまりに多すぎるし、使う頭が違いすぎる、管轄するべきものが多すぎる、頭がとっ散らかっている、どうしたらいいのかわからない、そんな心地。采配を振るうべきなのか、采配を振るってもらうべきなのか、誰かが采配を振るって僕がタスク消化マシーンになるというのも手のようにも思ったが、正しいことなのか。とりあえず、とずらっと並んだタスクを見ながら、僕はMCPサーバーをやりたい、と思い、MCPサーバーに対して適切な動詞がなんなのかはまだわかっていない。すくなくとも「やる」ではないだろう。ともあれ今からそれやりたい、と思いながらも、自制し、今日もポモドーロな感じでタイマーをつけると仕事が急激に進む、減っていく減っていく、必要なのはタイマーだけだったのかもしれないとも思う。 夜、遊ちゃんとスーパーに行って、僕はイワシの刺身を買った。あとは炭酸とか。帰るとふたりで豆まきをやり、床に落ちた豆を拾いながら食べていると、人間ルンバだ、と感謝された。僕はこれから、ルンバとして生きていこうと思う。

遊ちゃんが先に風呂に入り、僕はそのあと入った。マンチェスター・シティとトッテナムの試合をぼんやり見ながらで、本当に、クサノフがどんどん頼もしくなってうれしい。かっこいい。しかしグエイが入り、セメンヨもいる。夏の移籍だったらまだしも、シーズン途中でこうやって同一リーグの中堅チームの主力選手が移ってくるというのは、なんだかすごい感じだ、変な感じだ、ふたりとも前のチームのユニフォームが二重写しになって見える。でも水色のユニフォームではなく黒のセカンドユニフォームだからなのか、違和感が小さい。水色だともっと、シティの選手になったことを突きつけてくるだろう。

イワシの刺身 ブロッコリーのくたくた 人参にポン酢 ネギとしいたけの味噌汁 キムチ

人参は温野菜のつもりでレンチンしたら枯れて、固くなって、変な食べ物になった。 夜はメールを書いたり、出版社の投稿広告にリンクボタンを置けるようにしたり。これは急遽やった実装で本のECボタンにトラッキング用のリンクを置けるかという問い合わせをいただき、それはできないという返信を書いたあと、でもきっとできたほうがいいし、効果が目に見えやすいほうがいい、前からそういうことは考えていた、いい機会かもしれない、と思ってソルちゃんに尋ねてみると極めて簡単に実装できて、フロントエンドの軽微な修正だけでできたので、やった。 それからはネタバレ回避機能リリースの告知文章の執筆で、考えれば考えるほどこの機能は筋が通っているというか、フヅクエとReadsでこんなに一貫したことをやっているというのが凄い、となる。Readsのネタバレ回避と比べられるのはフヅクエにおいては長居で、フヅクエはとにかく気兼ねなくゆっくり読書を楽しんでもらいたい、だから料金の仕組みを設けることで、コーヒー1杯であれ、いろいろ頼むのであれ、なんであれ、気兼ねや負い目とかから解放する。Readsは、気兼ねなくなんでも書き残してもらいたい、これは書き過ぎかなとか思わず、萎縮や自粛をせず、書きたいことをそのまま書いてもらいたい、だから判断をAIと受け取り手に委ねることで、書き手を判断責任から解放する。どちらも、個々の注意とか善意とかそういう曖昧なものに頼るのではなく、マナー違反みたいなものを犯しようがない状態をつくっているわけだ。これを、店舗とアプリというまったく違う場でやっている。凄い一貫性だ。気づいたらびっくりしちゃった。 そして気づいたら3時を過ぎていて、よくないよ、と思って布団に入った。遊ちゃんもさっき目が覚めてしまったみたいで、何か話してくれたら眠れるかも、と言うので、フヅクエとReadsの凄まじい一貫性についての話を聞かせた。それが済むと『サンクチュアリ』を開くが、いやしかし早く寝ないとだぞ、と思って、そして裁判が始まるところで、これは佳境だぞ、というところで、今日せかせかした気持ちのまま読むのももったいなかったので数ページで閉じて、しかし眠くない、遊ちゃんも眠くない、困ったねと言い、僕は布団に接地している体の部位について意識をするマインドフルネスのやつを試し、遊ちゃんに、「今マインドフルネスのやつを試してるところ」と伝えると、遊ちゃんもやることにして、足、とか、膝、とかお尻、とかふたりで言いながら、がんばって眠ろうとして、たしかにそれは邪念を取るというか邪念が入る余地をなくしてくれる、なぜなら今は足の感触について考えているからだ、スペースがない、そして次第にふんわりとしてくる、これはうまくいくぞと思うのだが、遊ちゃんが姿勢を変えるちょっとした振動とかだけですぐに覚醒に引き戻されてしまい、全然眠りの中に潜っていく感じにならなかった。そういう時間が長く長く続いた。

2月4日(水) ↓