3月12日(木)
午前、ミーティング。LINE公式アカウントの準備を佐藤くんが進めてくれていて、ひとつ送ってもらうと僕のLINEにフヅクエが登場した、おすすめのメニューを押すと選択肢がカルーセルで表示されて、押すとそのメニューの説明がメッセージで返ってきて、こんなふうにインタラクティブに楽しめるものなのかと思い、LINEの可能性を感じた、これさえやれば、リピーターのお客さんの年間平均来店数を1回増やすことなんて、ちょちょいのちょいではないだろうか! 年間1回増えたら、大きな売上増になる! LINEが僕たちを救う! 短絡とともに興奮し、終えるとスクリプトをひとつつくり、そうしていると年間リピート回数がこれまで出していたものと異なる数字として出てきたので困惑し、リピーターの定義が異なっていたようだった。リピーター系は本当に、定義によっていくらでも数字が変わって、難しいものだった。でも結局、どの数字をベースとして置こうと、同じ数字を追っていけば増減の傾向自体はズレはしないから変わらないかな、とクロちゃんに問いかけたのは駅に向かう道すがらで、夜は夜番だった。 地産マルシェ的なところでおとといに続いてウドを買って、ビニール袋に入れた、すると、「ウドおじさん」という言葉が浮かんでから、僕は自分のことを「おじさん」と呼ばないように気をつけている、なのでそう浮かんだのち、「ウドマン」と思い直して、ウドマンは電車に乗った。
糸数さんと交代し、昨日糸数さんが初めてウドでつくったおかずはすこぶるおいしく、最近どのおかずもすごくおいしい、いいおかずがつくられている、今日は暇だった。しかし今日も1日プランの方の比率が高く、そのうちのおふたりは8時間とか9時間とかの超長時間で、しかもおふたりとも、昼に来られて昼ご飯を食べ、夜は夜ご飯を食べ、という過ごし方で、これはいいなあ、と思う。限りある時間のうちの多くをフヅクエという場所で過ごすことにベットしてくれる、それは本当に、すごいことだった。これがすごいことであることは、何度だって感じなければいけない。そう真剣に考えながら私はビールを飲んで、もちろん閉店してからだった、さすがに営業中に飲みはしない。 閉店後も残っていたタスクをいくつか潰して、終電のひとつ前の電車で帰った。ここ数日寒さがまた戻ってきていた、しかし今年の冬は笹塚駅のホームで極寒に震える日はほとんどなかった、ともあれ今日は寒かったのでラーメンの気分になってラーメンと豚肉と長ネギとかを買って帰り、帰ると遊ちゃんがメガネをしたまま寝ていたので外し、何を食べるのか訊かれたので、今日は僕はラーメンを食べるだろう、そうだ、長ネギたっぷりのラーメンを、僕はこのあときっと食べるだろうと伝えた。そして実際、その通りになったのだった。シャワーから上がるとゆで卵をつくり、そして豚肉と人参とピーマンとほうれん草と、そして長ネギ2本を、炒め、それはラーメンの具になろうとしているのだった。丼にスープとお湯を入れて混ぜて、そこに茹でた麺を加え、たっぷりの肉野菜炒めをのせてゆで卵を添えたのだった。これでラーメンはたしかに完成したのであって、しかしそれはラーメンが完成したというだけで夕食が完成したということではなかった。夕食の完成のためにはご飯が必要なのだった。しかし心配することはなかった。ご飯は遅滞なく温められ、お茶碗に盛り付けられ、それでいよいよ、夕食が完成したのであった。